導入事例インタビュー『中津川市商工観光部観光課様』

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2025/05/09

岐阜県中津川市の観光拠点である「中津川市観光案内所」と「馬籠宿BASE」に、セイコータイムクリエーションのデジタルサイネージが導入されました。
宿場散策に訪れる観光客は多く、馬籠宿は市内でもっとも人気の高い観光地です。訪日外国人旅行者も増える中、デジタルサイネージはどのように活用されているのか。商工観光部観光課の係長の古田さまにお話をうかがいました。

導入事例インタビュー『中津川市商工観光部観光課様』

商工観光部観光課係長 古田氏 主事 北原氏

―「中津川市観光案内所」「馬籠宿BASE」設立の背景と、デジタルサイネージ導入の経緯についてお聞かせください

観光情報の案内などを目的にいずれも開設しました。
中津川市観光案内所のある中津川駅は市の玄関口に当たり、ここに立ち寄ってから馬籠宿へ向かう方も多いですね。

新型コロナウイルス下に観光客は半分近くまで減りましたが、現在は回復してきており年間約400万人が訪れています 。さらにインバウンドの方も大幅に増えています。
そのため多言語案内の強化や、こちら側からの情報提供機会の創出、昨今の人材不足への対応などが課題になっていました。
そこで検討したのがデジタルサイネージです。
よくある「コンビニはどこですか?」「ATMは?」などへの対応はデジタルサイネージでも可能でしょうし、逆に人それぞれ異なるニーズに対してもデジタルサイネージなら、画面をタッチして知りたい情報を観光客の方が自ら入手できます。
セイコータイムクリエーションさんからのプレゼンテーションで実際に見ると、機能はもちろん、画面構成や視認性、デザインなどがこちらの思っている以上のものでした。またご担当者様から「中津川市の魅力をいかに伝えて、市を盛り上げるか」という想いの強さも伝わり、セイコータイムクリエーションさんなら素晴らしいデジタルサイネージになるだろうという期待も込めて、市では初めて観光用のデジタルサイネージの導入を決めました。

【導入の目的】
・訪日外国人旅行者受入のための多言語案内の整備
・観光インフォメーション機能の強化
・視覚に訴えかけ観光イメージを想起させるようなコンテンツ構築
・市内周遊や滞在型観光の促進、観光消費額の拡大
・国内外からの観光客と地域住民との交流の場(機会)となる「クロスカルチャーハブ」を開設

馬籠宿は市でも有数の観光スポット。街道散策などを目的に多くのインバウンドも訪れる
馬籠宿は市でも有数の観光スポット。街道散策などを目的に多くのインバウンドも訪れる

―中津川市観光案内所と馬籠宿BASEには計4式のデジタルサイネージが導入されています。それぞれどのように活用されていますか?

中津川市観光案内所、馬籠宿BASEのそれぞれにタッチパネル式サイネージとローテーションサイネージを、各1台ずつ導入しています。
タッチパネル式サイネージは、観光の目的からハイキングルートやスポットなどの検索や、バス乗り場や時刻表の確認、またSNSとの連携、多言語対応(日・英・中・韓)もできるようになっています。

馬籠宿BASEに設置されたデジタルサイネージ
馬籠宿BASEに設置されたデジタルサイネージ

ハイキングルートには、GoogleマップへのQRコードを付けるようにしました。中津川駅から馬籠宿まで歩く方も多いのですが、2時間くらいの距離で、細い道もありますので迷う場合もあります。そこで利便性を高めるという狙いがありました。
一方の、ローテーションサイネージでは写真やニュース・天気予報、またインバウンドの方向けのプロモーション動画を流すようにしています。

メニューは下部にまとめ、車いすの方への操作性も高めている
メニューは下部にまとめ、車いすの方への操作性も高めている

―デジタルサイネージの導入効果についておしえてください。

観光案内所には無人の時間もあります。これまでもラックに設置したパンフレットなどを手に取れるようにしていましたが、現在はデジタルサイネージにより情報を入手できるようになったことはメリットだと思います。
有人の際にも、デジタルサイネージをタッチしながら飲食店などを紹介できるようにもなりました。
また、特に評判が良いのは、バスの時刻表です。これはセイコータイムクリエーションさんからご提案いただいたものですが、目的地をタッチすると、そのバス乗り場が点滅し、時刻表も表示されます。時刻表もただ表示されるのではなく、その時間に乗れる直近3本が表示されるので、インバウンドの方にも分かりやすいのではと思います。実際、利用者の皆様からは「すごい分かりやすいね」とお声をいただきますよ。

「バスのりば・時刻表」は実際の乗り場や時刻が分かり、利便性が高い
「バスのりば・時刻表」は実際の乗り場や時刻が分かり、利便性が高い

SNS連携もご提案いただいて、盛り込んだものですね。こちら側としては当初、外部の情報サイトとの連携は想定していませんでしたので「こういう見せ方があるのだな」と気づかされたこともありました。
私たちにはノウハウがありませんでしたので、ご提案はありがたかったです。導入の際もおかげで苦労もつまずきもありませんでしたし、導入後のアフターフォローも早いと感じています。

―デジタルサイネージの今後の展望をおしえていただけますか。

今後はさらに情報を充実させて、市の魅力をどんどん発信していきたいですね。イベントの告知などの発信も考えています。
また、タッチ回数のログから分析もできますので、今後はタッチ件数の多いスポットを調べやすくするなど、観光客のニーズを見ながら組み立てていきたいです。
ローテーションサイネージでは現在、プロモーション動画を流していますが、足を止めて見ていただいた観光客の方に「中津川市には、こんな観光地もあるのだな」と感じてもらいたい。すると次回、来ていただいた際に、馬籠宿以外にも苗木城やら付知峡、夕森渓谷といったスポットにも足を運んでいただけるのではないかと思います。
市内周遊の仕掛けにもなって、地域経済も活性化されるのではないかと期待しています。

_________今回は、お忙しいところ貴重なお話しをありがとうございました

お客様プロフィール

社名

中津川市商工観光部観光課

本社所在地

〒508-0032 岐阜県中津川市栄町1-1 中津川市にぎわいプラザ4F

事業内容

・観光の振興施策の企画及び調整に関すること
・観光資源の発掘、磨き上げに関すること
・広域観光の推進に関すること
・体験・滞在型観光の推進に関すること
・外国人観光客誘客に関すること
・観光施設の維持管理に関すること
・観光協会等関係団体に関すること
・自然公園に関すること
・道の駅に関すること
・情報発信に関すること
など

URL

https://www.city.nakatsugawa.lg.jp/soshikikarasagasu/kankoka/9374.html