導入事例インタビュー『森永製菓株式会社様』

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2025/02/20

2024年3月に本社移転した森永製菓株式会社の「森永芝浦ビル」に、セイコータイムクリエーションのデジタルサイネージが導入されました。
社員にとっては「来たくなるオフィス」を、地域社会にとっては「親しみやすい場所」を目指したデザインの背景と、それをお手伝いするデジタルサイネージについて、同社の総務部 竹澤謙介さまにお話しをうかがいました。

導入事例インタビュー『森永製菓株式会社様』

森永製菓株式会社 竹澤氏 

―森永芝浦ビル移転の背景と、新しいオフィスビルのコンセプトについてお聞かせください

テナントとして入居していた従来の本社ビルが 建築後50年を超え、老朽化やオフィスの機能低下が進んでいました。そのビルの建替えに伴い、当社も退去、本社移転することになりました。そして、前の本社から徒歩10分ほどの場所にある、元々自社で所有していた土地に新しく本社ビルを建設しました。
移転計画のさなかにコロナ禍があり、当時は「オフィス不要論」も話題になっていました。その中で、本社に必要なものは何なのかを検討し、「地域に開かれた空間」と「社員が出勤したくなるオフィス」を意識したデザインを採用しました。

―森永芝浦ビルには、5台のデジタルサイネージが導入されています。それぞれのサイネージをどのように活用されていますか?

1階には3台のデジタルサイネージがあり、特に地域の方に向けて、会社の開放的な姿勢を示す施策に利用しています。
1階は「地域社会との共生」を目指したデザインにしており、カフェやエントランスホールを開放して地域の方々にもご利用いただけるようにしています。カフェの横の道は近隣の学校の通学路に面しており、お子さんがカフェスペースや森永製菓のお菓子の情報を見ながら登下校することもあります。
森永製菓を身近に感じ、「ここに入っていいんだ」と思ってもらえるような雰囲気作りを意識して、親しみやすいCMや従業員インタビューの動画などを流しています。

▼1階エントランスは広く、カフェスペースと入場ゲートがゆるく仕切られている

1階
1階

▼入場ゲートのサイネージには、カフェスペースに使われる太陽光発電量と手洗い場の雨水利用量がリアルタイム表示されている

1階
1階

▼外に向けたサイネージで新商品のCMや従業員の方々のインタビュー動画が流れている

1階
1階

▼奥のカフェスペースで地域の方がお茶会をしたり、サイネージに面した道路はお子さんが登下校で利用したりしている

1階
1階

▼イベント利用の際は、入場ゲートを経由せずに入室できる

2階
2階

2階からは、執務室・会議室などのオフィススペースです。ただし「従業員が黙々と作業をする場所」ではなく、「従業員同士やお客様とのコミュニケーションを促進したり、新しい発想が生まれたりする場所」として生かせるように工夫をしています。
オフィススペースの一部は必要に応じてオープン化し、外部からの直接アクセスも可能です。地域の催しやビジネスイベントなどでの活用を見越して、自由度の高いテーブルレイアウトと投影・音響機器などを採用しました。

イベントがない場合は、フリーアドレスのオフィス空間やランチタイムに食事をする場として従業員 が利用します。この場所のサイネージでは、自社情報のキャッチアップとして、新商品や新しく放送されているCMなどを流しています。
従業員の皆さんはこのスペースを利用しているうちに自然に情報が入るため、自分の所属部署以外のことを知ったり、新しい取り組みについての情報を入手したりできます。

▼創業時の写真や、長年取り組んでいる企業活動 などが動画形式で流される

7階
7階

7階の執務スペースの前にあるサイネージは従業員専用の通路にあたり、森永製菓の歴史や社会的な取り組み、企業理念などの動画を流しています。森永製菓の社会的な価値を目にして、企業への誇りを持ってほしいと考えています。

―今後、デジタルサイネージはどのように活用できそうでしょうか?

今後も引き続き、地域との共存やテナントとの協力による新たな活用方法を検討できると思っています。
まず、サイネージを設置して以降、複数の部署 から「こんなコンテンツを流したい」という声が自然に集まるようになりました。
現在は社内コンテンツのため、細かいスケジュール管理などはしていません。コンテンツの差し替えは容易なため、現場で柔軟に対応できています。
1階のサイネージはご要望があれば他社・他団体様の情報も表示できる仕様にしているので、今後、テナント様が入居した際には、来訪者様や入居企業様に向けた情報発信なども可能です。そうなった場合には、時間帯の割り振りなどのルールが必要になってくるかもしれません。
また、地域の方にもより身近に感じていただき、積極的に森永製菓に関われるようなコンテンツも流せると考えています。たとえば近隣の学校や地域団体のイベントが開催される際には、それをサイネージで告知すれば、さらに地域社会とのつながりを深められるでしょう。
従業員どうしや地域の方、他社の方をつなぎ、情報発信の起点となるような使い方をしていけるのではないかと感じています。

_________今回は、お忙しいところ貴重なお話しをありがとうございました

お客様プロフィール

社名

森永製菓株式会社(Morinaga&Co., Ltd.)

本社所在地

〒105-8309 東京都港区芝浦1-13-16

事業内容

主要事業:菓子(キャラメル・ビスケット・チョコレート等)、食品(ココア・ケーキミックス等)、冷菓(アイスクリーム等)、健康(ゼリー飲料等)の製造、仕入れ及び販売

URL

https://www.morinaga.co.jp/